ベルギーのeコマースの水準は確かに高いものです。」とアントワープ港に本部を置くグローバルなロジスティクスサービスプロバイダーKatoen Natieの副最高経営責任者Dirk Lannoo氏は言います。「例えば、オフピーク時には400~500人のスタッフがeコマースの倉庫で作業を行っています。そして、この人数は年々倍増しています。ホリデーシーズンの需要ピーク時には、弊社の流通センターでは最大1,500人のスタッフを採用しています。」
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高水準を誇るベルギーのeコマース
魅力的な地域
Katoen Natie以外にも、フランダースで幅広いeコマースビジネスを展開し業績を収めている企業がたくさんあります。そのような企業の一例として、デンマークの玩具製造業者レゴ(Lego)を挙げることができます。欧州、ニュージーランド、オーストラリアなど地域を問わず、レゴのオンラインショップから注文されたブロックは、フランダースのGeelにあるKuehne+Nagel(キューネ・アンド・ナーゲル)の倉庫から発送されます。
また、オランダのDIYチェーンGammaのオンラインショップで注文された製品は、ベルギーにある倉庫から出荷され、ベネルクスへ向けて配達されます。スイスの食品・飲料会社ネスレ(Nestlé)のネスプレッソカプセルも、同様な形式で流通されます。また、<34>スポーツ用品を扱う米国企業ナイキ(Nike)</34>の欧州におけるeコマース拠点はフランダースのHamにあります。ナイキは、現地の「European Logistics Campus」にさらに投資を行うことを先日発表しました。
人件費を客観的に分析
「弊社はオランダ企業ですが、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク宛のすべての荷物をベルギーのKatoen Natie倉庫から発送することを決定しました」とGamma BelgiumのCEO、Rudin Petit-Jean氏は言います。「人件費はオランダのほうが低いかもしれませんが、入札でKatoen Natieが提示した条件が一番良いものでした。」
ネスプレッソの広報担当Suzanne Decock氏はこれに同意して言います。「人件費が高いということは、一部の要素にすぎません。お客様に近い、中心的な位置にあるということが、より重要なポイントです。ネスプレッソは継続して成長することが予測されているので、ベルギーでさらに雇用を増やすことができるはずです。」
eコマースの中心地
「人件費における差は、実際のところ減少しつつあります。」とLannoo氏(Katoen Natie)はさらに語ります。「フランダースは、ロンドン、アムステルダム、フランクフルトの中間地点に位置するといった、eコマース産業において重要な長所を持っています。また、FedEx、DPD、DHLのような国際輸送会社は、全てフランダースに近接して主要拠点を持っているので、お客様へのより素早い発送が可能になります。さらに、ブリュッセル空港へのアクセスの良さも長所として挙げることができます。つまり、ベルギーはeコマースの中心地となる多様な可能性を持ち備えているのです。」
ベルギーとフランダースについて
オランダ語を公用語とするフランダース(オランダ語: Vlaanderen)は、ベルギーの北部地域です。ベルギーの首都ブリュッセルは、フランダースの主都でもあります。