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フランダースのロジスティクス産業エコシステム

ロジスティクスに関するノウハウや研究に特化した機関などで構築されているフランダースのエコシステムを、ぜひご覧ください。
 

フランダースで事業を立ち上げることで、ロジスティクス産業のエコシステムをご利用いただけるようになります。フランダースは、ロジスティクス業務における一等地にあり、最高のインフラ環境に加え、約800の欧州物流センターで構成される密接なネットワークが整備されています。

経済の玄関口として重要な役割を果たすフランダースの港

アントワープ、ゲント、ゼーブルージュ、オステンドの4港を有し、この地域は海の玄関口として、世界のあらゆる物品の輸出入を迅速に取り扱っています。

アントワープ港

アントワープ港は、国際物流における輸出入の場として欧州で二番目に大きな港で、世界で四番目の貨物取扱量を誇る港です。同港には欧州屈指の発達した石油化学パイプライン網があり、最大規模の化学センターとしても活躍していす。また、アントワープ港には世界最大規模のコーヒー貯蔵庫があります。

ゲント港

ゲント港は、 フルーツジュースとバイオエネルギー部門において、欧州で重要な役割を果たしています。その立地条件から、様々な近代的かつ専門的な物流および流通センターがあり、自動車、紙、ローロー貨物船、バイオエネルギー市場と密接に結びついています。

ゼーブルージュ港

ゼーブルージュ港は、 世界最大の新車取扱港です。また、ゼーブルージュ港には欧州最大のガス施設の一社が拠点を置いており、液化天然ガス (LNG) の輸出における主要港でもあります。

オステンド港

オステンド港は河岸沿いにある小さな港で、ここ5年間で大きな変化を遂げ、オフショア工業向けの国際ハブとして生まれ変わりました。同港は、建設業界向けのロールオン・ロールオフ(ローロー)船での積み込みを専門としています。

欧州最大の密度を誇るフランダースの道路、鉄道、内陸水路網

フランダースの道路と鉄道網

フランダースの輸送インフラについて特筆すべきは、世界有数の密度を誇る道路網で、フランス、オランダ、ドイツ、ルクセンブルグに直結しているのに加え、英国にはフェリーまたは英仏海峡トンネルでつながっています。欧州の主要市場にはフランダースから道路で24時間以内に物資を配送できるロジスティクス業務体制が整っています。

ベルギーの鉄道貨物システムは最新式で、企業のニーズに応じて幅広いサービスを提供できるよう高度に開発されており、欧州全域に出荷することが可能です。100平方キロメートル当たり127キロメートルのレールが敷設されているフランダースの鉄道網は、欧州最大の密度を誇ります。

内陸水路網

内陸水路網を利用した輸送も年々受け入れられるようになってきました。その理由は、信頼できる環境が整備されており、バルク商品を配送する上でコスト効率が良い手段だからです。ベルギー及びフランダースの1,300キロメートル以上に及ぶ内陸水路網は、欧州最大の密度を誇ります。フランダース企業の80%が、内陸水路網から10キロメートル以内に拠点を置いています。

国際空港

ブリュッセル空港

ザベンテムにあるブリュッセル空港は、常に欧州トップ5の輸送空港に位置付けられています。空港周辺に109ヘクタールという敷地面積を誇るBrucargo物流地帯には、31の離着陸所が貨物輸送機用に敷設されており、エアサイドは150万トンの貨物を収容する能力があります。ブリュッセル空港は複数年に渡り、Air Cargo Weekで世界のベスト貨物輸送空港に選出されています。

オステンド・ブルージュ空港

フランダース沿岸部に3,200フィートの滑走路が整備されているオステンド空港は、主に特大の貨物、生鮮食料品、家畜類を専門としています。同空港は、欧州の主要高速道路とゼーブルージュ、オステンド港の近くにあります。

アントワープ空港

アントワープ空港は、定期便とチャーター便のほか、民間機やジャストインタイム納入用貨物輸送機にも使用されています。

欧州物流センター

土地面積がわずか13,522 km²であるにもかかわらず、フランダースには約800の欧州物流センター(EDC)が拠点を置いています。この数字は、100平方キロメートル当たり5カ所のEDCがあることを意味します。

クラスタおよび主要組織

フランダースロジスティクス協会 (VIL)

フランダースロジスティクス協会 (VIL) は、フランダース政府が掲げる新たな先駆ロジスティクスクラスタのメインの駆動力であり唯一の窓口機関です。産業界と研究機関との多面的な提携関係により、ロジスティクスにおける集中したイノベーションを促進させています。

明確な焦点

長期的な視野に立って活動することを念頭に、フランダース政府のロジスティクスクラスタでは、以下の4つの革新的な分野に主に取り組んでいます。

  • ロジスティクス業界のデジタル化
  • フランダースのロジスティクス業界の玄関口の整備
  • 持続性
  • オムニチャネル小売ロジスティクス

参考例1: NYKロジスティクス

NYKロジスティクスは日本の大手国際物流企業グループ、日本郵政株式会社 (NYK Line)の1部門で、世界中に48,000人の従業員がいます。NYKロジスティクスは、陸送、空輸、海上輸送における物流ソリューションの完全統合化で世界トップを行く企業です。 

NYKロジスティクスでは、物流工程を円滑化するために、RFID (無線自動識別)を導入する可能性を検討しました。同社独自の物流環境における技術の適用性評価を可能にしたのは、VILの専門知識です。