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フランダースのメディカルテクノロジー産業エコシステム

フランダースで、メディカルテクノロジー産業を後押しする関連機関

大学と大学病院

フランダースには、国際的に有名なライフサイエンス部門と研究チームを擁する5つの大学があるのに加え、共同研究のために4つの大学病院が拠点を置いています。

  • ゲント大学 & ゲント大学病院
  • ブリュッセル自由大学 & ブリュッセル大学病院
  • アントワープ大学 & アントワープ大学病院
  • ルーヴェン大学 & ルーヴェン大学病院
  • ハッセルト大学

学界とヘルスケア産業間で密接な連携を構築

  • IBiTech (ゲント) – ゲント大学が、1995年に設立した、バイオメディカルテクノロジー協会 (IBiTech) では、バイオメディカルエンジニアリングと医療機器技術のあらゆる側面に関する質の高い教育、基礎、応用研究、研修、コンサルと業務を提供しています。 同協会では、他にも以下を提供しています。
    • 大型動物の研究施設
    • 小型動物の生理学を核とする研究室
    • 患者に特化した油圧式測定装置
    • ex-vivoおよび in-vitroの試験施設
    • 臨床研究プログラム
    • 医療装置のトラブル解決にあたる特定の研究および設計チーム
  • Health Sciences Campus Gasthuisberg (ルーヴェン) – ルーヴェン大学と ルーヴェン大学病院は、Health Sciences Campus Gasthuisberg において緊密に連携を取り、大学病院、バイオメディカルに関する教育と研究を1つにまとめています。
  • NERF (ルーヴェン) – ルーヴェンの imecキャンパス内にある Neuro-Electronics Research Center Flanders(NERF)では、神経学に関する新たな識見を見出すことを目標にしています。また、神経生物学とナノスケールのエンジニアリングを融合するこれまでにないタイプの開発に取り組んでいます。 脳回路の監視および操作を可能にする電子、化学、光学ツールを開発することも目標の1つです。
  • IMO (ハッセルト) – ハッセルト大学が設立した材料研究協会(IMO)は、材料科学の分野でリードする協会で、MicroElectronicsの材料研究協会であるIMOMECとも密接な提携関係を築いています。DNAフラグメント、血液細胞、疾病マーカーや小型の医薬品分子の検出、機能性マイクロおよびナノ粒子バイオ向けのセンシングデバイスの特性評価などに主に取り組んでいます。
  • BIOMED (ハッセルト) – 専門分野が多岐に渡るこの技術革新教育機関は、ハッセルト大学と連携し、ライフサイエンスに特化した刺激溢れる、学術的な環境において、基礎と応用科学の研究に取り組んでいます。

研究および技術センター

  • VIB – フランダースにあるバイオテクノロジーの研究機関。
  • VITO – クリーンテクノロジーと持続可能な開発における技術的研究に取り組む機関。 独立研究やインフラなどに加え、特に、化学薬品や医薬品、バイオ技術のプロセスを対象とする試験や価値を高めるための活動に取り組んでいます。
  • Imec – ナノテクノロジーおよびデジタルテクノロジー分野のトップを行く研究所で、(ナノ)エレクトロニクスとメディカルテクノロジーの集約化を図ることで、個人化されたヘルスケアの研究開発に取り組んでいます。 また、質の高いヘルスデータを慢性病管理や予防衛生、健全なライフスタイル向けに活用する取り組みも行っています。
  • ルーヴェン・メディカル・テクノロジー・センター – 800人以上の研究者と臨床医を抱えるルーヴェン・メディカル・テクノロジー・センターでは、ヘルスケアにおける医用画像、ロボット、オートメーション、放出制御、バイオマテリアルならびに組織再生、バイオモニタリング、管理などに主に取り組んでいます。

クラスタ組織とプロジェクト

  • DSPバレー – フランダースに本部を置くDSPバレーは、スマート電子システムとスマートヘルスシステムにおいて卓越した存在感を発揮している欧州の技術ネットワーク組織です。
  • MedTech Flanders – フランダースでの医療装置の開発取り組み向けのネットワークです。
  • FlandersBio – フランダースのライフサイエンス分野のネットワークキング組織です。
  • Nano4Health – 対話型のオープンな学習環境で、ナノとバイオテクノロジーの分岐点においてパーソナルヘルスケア関連の新興産業を支援するものです。
  • UNAMEC – ベルギー・フランダースに拠点を置く医療技術業界連盟です。

サイエンスパークとバイオインキュベーター

フランダースのサイエンスパークには、最先端の バイオインキュベーターおよびアクセラレータが、各地に拠点を置いています。

  • BIOSCAPE (ゲント) – このライフサイエンスインキュベーターは、モジュール式で、カスタマイズ可能なラボ環境において、企業の成長を支援するために開設されました。好立地にあり、コンファレンスセンターや研修センター、打ち合わせ場所、レセプションサービスなどを利用できます。
  • Bio-accelerator (ゲント) – フランダースのバイオテクノロジー・バレーの一部で、最先端の研究所、オフィス、会議室などが整っているビジネスアクセラレータです。
  • VIB bio-incubator (ゲント) – この施設には、インキュベーター室が 1、冷室が1、バイオセーフティ等級2に適合する空調管理された部屋が6~7用意されています (等級3へのアップグレードも可能)。
  • KU Leuven Bio-incubator (ルーヴェン) – ルーヴェンに拠点を置き、ゲントのVIBバイオインキュベーターと同じ活動に取り組んでいます。
  • Incubator Darwin (アントワープ) – アントワープ大学と連携しているこのインキュベーターでは、サイエンス・パーク・アントワープで研究室やオフィスのスペースを提供しています。
  • BioVille (ハッセルト)– ディーペンベークのハッセルト大学キャンパスに位置するこのバイオインキュベーターでは、ヘルスケア産業に携わる(起業まもない)組織からの特定のニーズにターゲットを絞っています。
  • VIB Core Facilities – フランダースの各所にあるVIBライフサイエンス研究所では、専用のサービスと施設をご利用いただけます。遺伝子配列解明技術、遺伝子型決定、プロテオミクス分析ならびにタンパク質産生、浄化活動などに取り組んでいます。
  • BlueHealth Innovation Center – アントワープのStartupVillageにあり、Microsoftによりサポートされているこのセンターは、MIC VlaanderenとBlueHealth Antwerpの融合により誕生しました。目的はヘルスケアのデジタル化で、ヘルステックのスタートアップ企業に対する指導、ファイナンス、国際化などの面でサポートすることです。そのために、政府機関とヘルスケアプロバイダ、知識・産業関係者がこのイノベーションセンターのメンバーとなっています。

フランダースのメディカルテクノロジー企業

新興産業を支援

フランダースは新興産業であるメディカルテクノロジーに対する支援が充実していることから、バイオテクノロジー、マイクロ&ナノテクノロジーに携わる 数々の起業間もない企業や創業後何年も経過している企業が拠点を置いており、両方の分野をつなぐ橋渡し役を担っています。

以下の分野に携わる企業の中には、大成功を収めているものもあります。

  • 最新の顕微鏡検査
  • 医用画像
  • バイオチップ(先端的診断用)
  • アクティブ・インプラント (ポンプ、薬物送達システム、神経刺激装置)

フランダースでメディカルテクノロジーの研究開発、製造に取り組む企業・組織

  • Easics – 電子技術応用にシステムオンチップの設計を行っています。
  • OnSemi – 高性能のシリコンソリューションを利用して、メディカルテクノロジーの開発者たちが抱える設計上の問題の解決を支援しています。
  • Xenics – ハイエンドの SWIR、MWIR、LWIR 赤外線カメラ、赤外線コア、赤外線探知器の開発を行っています。分光器や顕微鏡検査など、研究開発アプリケーションに主に取り組んでいます。
  • CMOSIS – 取り出してすぐに使用できる最新のCMOS画像センサーを提供しています。
  • Cochlear – 世界的なバイオテクノロジー会社で、聴力に障害を抱えていたり、難聴を患ったりしている方の問題を解決するために、インプラント式ソリューションの開発に取り組んでいます。
  • eSaturnus – ルーヴェン大学のスピンオフ(ベンチャー)企業で、ヘルスケアの質を向上させるためにデジタルイノベーションの開発に取り組んでいます。
  • Medtronic – ニューロモデュレーション(神経修飾)技術および製品の開発を通じて、慢性通の治療に専門的に取り組んでいるメディカルテクノロジーにおけるリーダー企業です。
  • Biocartis – 分子診断学ソリューションの開発に取り組んでおり、患者に合わせた医療を誰もが自由に利用できるようになることを目指しています。
  • Johnson & Johnson – 医薬、診断、治療、外科用薬品ならびにバイオテクノロジー製品の世界トップメーカーです。
  • Icsense – ルーヴェンに拠点を置き、医療、自動車、航空、工業ならびに消費者市場向けにアナログICの設計を専門としています。
  • AnSem – 製造施設を持たないアナログASICの設計サービス会社です。
  • NXP セミコンダクターズ – よりスマートな世界を実現するために接続性とインフラストラクチャ・ソリューションの安全性の確保に取り組むトップ企業です。
  • Peira – ライフサイエンス組織が、技術的なイノベーションや設計を登録申請するのを支援したり、科学プラットフォームや研究ツール、医療機器の構築、維持活動における支援を提供したりしています。
  • Trinean – ゲント大学並びにルーヴェンに拠点を置くimecセンターによるスピンオフ(ベンチャー)で、この器具メーカーでは超微量(微量なμl 容量)分子分光学法をより一層高いレベルへと導くことを目標としています。
  • Pepric – 細胞や分子検出、定量化用の機器の開発に取り組んでいます。
  • Ovizio – ライフサイエンスおよびヘルスケア産業向けに、最新の定量的画像化システムの開発に取り組んでいます。
  • Agfa ヘルスケア – 世界中の病院の半数で同社の機器やサービスが導入されています。フランダースに拠点を置くこの多国籍企業は、Eヘルスとデジタル画像ソリューションにおけるトップメーカーです。
  • Barco ヘルスケア – コルトライクに本社を置き、患者ケアに総合的なアプローチで取り組み、AV機器を利用したサービスを提供するトップ企業です。病院内でディスプレイシステムのネットワーク化を構築することで、臨床成績の質を大幅に上昇させています。
  • Icometrix – ルーヴェンに拠点を置く画像専門の医療画像診断センターで、多発性硬化症を監視するために信頼性の高い脳のMRIバイオメーカーを提供しています。