ICTセキュリティの活動拠点をフランダースに置くことで、協力的な企業や知識センターと提携することが可能であるほか、サイバーセキュリティ、ビッグデータ、その他の画期的な活動に付加価値がもたらされます。
You are here
フランダースのサイバーセキュリティ産業エコシステム
多岐の専門分野にわたるICTウェルカムチームを配備
フランダース政府貿易投資局では、フランダースに拠点を置くことを検討している海外のICT企業を支援するために、2017年初頭にICTウェルカムチームを立ち上げましたこのチームは、ICTのさまざまな分野において知識と経験を有し、高度なスキルを備えた相談役で構成されています。また、フランダース市場へのアプローチについても、相談に乗っています。
特に、以下の4つのニッチ分野の企業が対象となります。
戦略的研究センター
Imec
imecはフランダースに拠点を置く戦略的研究センターで、デジタルおよびナノテク関連の研究開発に取り組んでいます。ITセキュリティに関連するICT を中心に据えた幅広い産業のイノベーション活動を専門としています。
研修、最先端の施設、ネットワーキングの場を提供するなどの活動を通じて、以下の分野に関連する創造的な起業家精神を育む支援活動に力を入れています。
- 無線通信
- CMOSの開発およびスケーリング
- モノのインターネット
- データ処理および暗号化
- その他
ITおよびデータセキュリティインキュベーター
フランダースには、情報およびICTセキュリティ事業に携わる新興企業を支援するインキュベーターが数多く存在し、手頃なオフィススペースや行政サービスに加え、開発ツールまで用意するなどして成功を収めています。
- iCubes&創業支援室 (ゲント) – オフィススペースを提供し、ICT技術におけるスタートアップ企業がすぐに使用できるICTインフラが整備されています。
- Corda (ハッセルト) –作業空間、催事空間、ワークショップを備えた広大な技術キャンパスで、技術系企業同士が互いに有益な関係を構築し、知識を共有する場です
- Startit@KBC – ICT系企業家らに作業空間、研修空間を提供し、持続的な成長に関する相談に乗ります。
- StartupVillage – StartupVillageではアントワープと共に、革新的なスタートアップ企業を対象にオフィススペースを提供しています。アントワープの主なインキュベーターや他の起業間もないイニシアチブが集う、街の中心部付近にあります。BlueHealthイノベーションセンター、ナノ・デジタル技術を対象とするimec研究センターの他、スタートアップ企業が最小限の有望な製品で成長資金を見つけるための支援を行うCronosグループのインキュベーターCoFoundryも、StartupVillageに拠点を置いています。さらに、事業の加速化に取り組むNetwerk Ondernemenでは、成長が見込める有望な企業に、幅広い企業リーダーのネットワークを通じて機会と専門知識を共有できる場を提供しています。
研究グループ
データ科学、分析、セキュリティの応用に重点的に取り組む研究グループが拠点を置いています。その対象は、生命科学、金融、経済、ビジネスと多様性に富んでいます。いくつかの例を以下で紹介します。
- ゲント大学データ科学ラボ – 機械学習、データマイニング、データモデリング、データバリューチェーン全体に関わるビッグデータのその他の側面において高い専門性を発揮しています。
- COSIC (ルーヴェン大学) – このコンピュータセキュリティおよび産業暗号化グループでは、セキュリティソリューションの開発に日々取り組んでいます。
- HEAT(ルーヴェン大学)– Homomorphic Encryption Applications and Technology(同形暗号化アプリケーションおよびテクノロジー)の頭文字を取ったもので、HEATでは、この分野に参入すべく、欧州有数の暗号化研究者をひとつにまとめています。
- LCMC – Leuven Computational Modelling Centre(ルーヴェン計算機モデル化センター)は多岐の専門分野にわたる研究チームで、高度なコンピュータシミュレーション方法の開発に取り組んでいます。
- ICRI(ルーヴェン大学)– 正式名称は、Interdisciplinary Centre for Law and ICT(法律制度とICTという複数の分野にまたがるセンター)と言い、ルーヴェン大学が設立した研究グループで最先端の情報セキュリティに関する研究とイノベーションに取り組んでいます。
- DistriNeT (ルーヴェン大学) – 最新のアプリケーション向けにオープンで分散された、セキュアプラットフォームの開発に主に取り組んでいます。研究対象はアプリケーション主導で、業界との緊密なコラボレーションが築かれています。
主要クラスタ
ここでご紹介するグループ、連合、組織は、将来有望なイノベーションを促進する活動に協力しており、ITセキュリティの幅広い分野における知識交換の場を提供しています。
- Agoria – ベルギーにおけるテクノロジー業界団体の多部門連盟で、戦略的なICTセキュリティアシスタントを通じて、2,000社にも及ぶ会員企業・団体の支援活動を行っています。
- BELTUG – ベルギーのテレコムユーザーグループで、ITセキュリティを中心とする活動を取りまとめ、研究に関する白書を発行しています。
- Cyber Security Coalition(サイバーセキュリティ連合) – CSCは分野の枠を越えたパートナーシップで、官民の橋渡し役を務め、サイバー犯罪の撃退に特化した革新的な研究に資金援助を行っています。
- Infosecurity Belgium – ITの専門家たち向けのオンラインプラットフォームで、ITセキュリティの研究に関する情報交換の場を提供しています。
- LSEC – Leuven Security Excellence Consortium(ルーバン・セキュリティ・エクセレンス・コンソーシアム)は、官民が混合した組織で、イノベーションの支援や IT セキュリティ市場の活性化に取り組んでいます。
政府関連および国際組織
以下にご紹介するベルギー及びフランダースの公設団体と非営利団体では、反サイバー犯罪戦略やイノベーション開発のための情報セキュリティに関する相談、研究と訓練を提供します。
- CERT.be – ベルギーにおけるサイバーセキュリティ脅威に関する最初の相談窓口。サイバー事件に関する問い合わせに機密対応します。
- FCCU – Belgian Federal Computer Crime Unit(ベルギー連邦コンピュータ犯罪ユニット)では、特に通信や支払い詐欺から市民を守るために、ICT犯罪の撲滅に取り組んでいます。
- FEDICT – インターネットセキュリティに関する啓発活動に取り組んでおり、ベルギーの政府機関に情報セキュリティ上の助言を行っています。
- ISPA – ベルギーの大半のインターネットサービス業者が加入する組合で、サイバーセキュリティに関する研究や教育活動に取り組んでいます。