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自己学習チップ: Imecの最新の成果

デジタルとナノテクノロジーの戦略的リサーチセンターImecは、チップ技術において画期的な成果を上げました。ルーヴェンを拠点とするリサーチセンターで、プログラムされたパターンに沿ってデータを解釈して反応するだけではなく、経験をもとにしてそれらのパターンを改良することができる自己学習マイクロチップが開発されたのです。

世界初

imecの研究者たちは、この新しいマイクロチップに独自の音楽を作り出す方法を教えることに成功しました。「これを実現するためにまず、クラシックのメヌエットをチップにプログラムしました。」と研究者のDiederik Verkest氏は説明します。「次にチップが、既存のメヌエットからパターンとリズムの識別方法を学習します。そしてそれらを使用して新しい音楽を作り出します。このタイプの自己学習チップのデモバージョンの開発に成功したのは世界でimecが初めてです。」

進化中の人口知能

パワフルでエネルギー効率の良い自己学習マイクロチップは、様々な用途で使うことができます。たとえば、モノのインターネットの小型センサーに統合したり、デジタル ヘルスケアソリューションで使用したりできます。結果として作成された心臓センサーは、たとえば心拍の異常な変化をただちに感知して、警告を発信できます。

Imecの究極の目標は、マイクロチップ内にできるだけ小さく、できるだけエネルギーを消費しない人工知能を実現することです。これを低コストで提供し、あらゆる分野で使用できるようにしたいと考えています。

詳細情報

imec
情報提供
De Tijd newspaper
31 January 2018