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フランダースのライフサイエンス産業エコシステム

ライフサイエンス事業の活動拠点をフランダースに置くことで、トップクラスの大学、大学病院、研究センター、(バイオ) インキュベーターらと連携したエコシステムを活用することが可能になります。フランダースには、医薬品、バイオテクノロジーならびにその他の主要産業企業との接点を築く、密度の高いネットワークが構築されています。

フランダースでライフサイエンスに携わる機関

大学と大学病院

フランダースには、国際的に有名なライフサイエンス部門と研究チームを擁する5つの大学があるのに加え、共同研究のために4つの大学病院が拠点を置いています。

  • ゲント大学 & ゲント大学病院
  • ブリュッセル自由大学 & ブリュッセル大学病院
  • アントワープ大学 & アントワープ大学病院
  • ルーヴェン大学 & ルーヴェン大学病院
  • ハッセルト大学

研究センター

フランダースには複数の研究センターがあり、それぞれが専門分野に根差し、密接に提携しています。ライフサイエンスの研究に取り組む機関は以下の通りです。

  • VIB – バイオテクノロジーの研究機関。
  • VITO – クリーンテクノロジーと持続可能な開発における技術的研究に取り組む機関。独立研究やインフラなどに加え、特に、化学薬品や医薬品、バイオ技術のプロセスを対象とする試験や価値を高めるための活動に取り組んでいます。 
  • Imec – ナノテクノロジーとデジタルテクノロジー分野のトップを行く研究機関です。

主要組織

フランダースのライフサイエンス産業において、重要な役割を担う分野とネットワーク組織は、以下の通りです。

  • FlandersBio – フランダースのライフサイエンス分野のネットワークキング組織です。 
  • CINBIOS – フランダースに拠点を置く組織で、工業バイオテクノロジーに携わる企業や知識センター向けにネットワークを構築することを目的としています。

サイエンスパークとバイオインキュベーター

フランダースのサイエンスパークには、最先端のバイオインキュベーターおよびアクセラレータが、各地に拠点を置いています、

  • BIOSCAPE (ゲント) – このライフサイエンスインキュベーターは、モジュール式で、カスタマイズ可能なラボ環境において、企業を成長させるために開設されました。好立地にあり、コンファレンスセンターや研修センター、打ち合わせ場所、レセプションサービスなどを利用できます。
  • Bio-accelerator (ゲント) – フランダースのバイオテクノロジー・バレーの一部で、最先端の研究所、オフィス、会議室などが整っているビジネスアクセラレータです。
  • Eiland Zwijnaarde (ゲント) – Tech Lane Ghentという名称でも知られており、17ヘクタールに及ぶ敷地には、ハイテク企業 (オフィス、研究所、生産管理室) が立ち並び、18ヘクタールある別の敷地には主に水上輸送を取り扱う輸送、配送、ロジスティクス施設があります。
  • VIB bio-incubator (ゲント) – この施設には、インキュベーター室が1、冷室が1、バイオセーフティ等級2に適合する空調管理された部屋が6~7用意されています (等級3へのアップグレードも可能)。
  • KU Leuven Bio-incubator (ルーヴェン) – ルーヴェンに拠点を置き、ゲントのVIBバイオインキュベーターと同じ活動に取り組んでいます。
  • Incubator Darwin (アントワープ) – アントワープ大学と連携しているこのインキュベーターでは、サイエンス・パーク・アントワープで研究室やオフィスのスペースを提供しています。
  • BioVille(ハッセルト)– ディーペンベークのハッセルト大学キャンパスに位置するこのバイオインキュベーターでは、ヘルスケア産業に携わる(起業まもない)組織からの特定のニーズにターゲットを絞っています。 
  • VIB Core Facilities – フランダースの各所にあるVIBライフサイエンス研究所では、専用のサービスと施設をご利用いただけます。シークエンシング、遺伝子型決定、プロテオミクス分析ならびにタンパク質産生、浄化活動などに取り組んでいます。

ウェルカムチーム

フランダース政府貿易投資局、VIB、FlandersBioおよびFlanders Innovation & Entrepreneurshipによって創設された、 フランダース・ライフ・サイエンス・ウェルカムチームは、 フランダースのライフサイエンスおよびバイオテクノロジーに携わる海外投資家を対象にサポート活動を行っています。

業界とクラスタの密接な関係

バイオテクノロジー

フランダースは常に技術革新の中心地であり続けています。先駆的なバイオテクノロジー事業から(Citrique Belgeでは1916年以来、応用生物学的にクエン酸を製造)、World Food賞の受賞者マルク・ヴァン・モンタギュー博士による革新的な分子レベルの研究まで網羅しています。バイオテック研究とビジネス間でもたらされるこうした相互交流は、非常に活発で活気に満ち溢れています。

医薬品産業

フランダースには、Janssen Pharmaceuticals、Pfizer、GSK Vaccines、UCB、Roche Diagnostics、Novartis、Sanofi、Amgenが拠点を置いています。これほどの密度で医薬品会社が集結している場所は、フランダース以外には世界的に見てもありません。その結果、フランダースにおけるバイオ医薬品の研究開発への投資は年々増加しています。

AgBiotechクラスタ

ゲント大学のヴァン・モンタギュー博士とシェル博士による画期的な研究により、フランダースは世界有数のAgBiotechクラスタへと発展しました。フランダースには、Syngenta、Bayer、BASF などのトップ企業が拠点を置いており、独自に研究開発センターを設置しています。また、こうした各企業は、VIBなど地元の研究センターと緊密な関係を構築しており、研究開発投資やスピンオフ(ベンチャー)が生まれています。

バイオ経済

フランダースはバイオ経済の開発を先導する役割を担っており、世界最大の(石油)化学クラスタのまさに中心にあります。こうした環境が整っていることから、フランダースはバイオ事業向けに緊密に結びついた関係が形成されており、新しいタイプの資材リソースバイオビジネスおよび研究機関と連携した、確固たる市場潜在能力があります。